4月6日 18時45分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿東京都庁、都知事の小池です。4月3日からほぼ毎日18時45分から新型コロナウイルスに関します最新情報など、東京都の情報をお届けいたしております。東京都、新型コロナウイルス感染症最新情報のライブ放送をお送りしております。毎週金曜日には英語でも放送を致しております。さて東京都ホームページのサイト、東京動画をベースにいたしまして、このライブ配信、私自身が行なっております。新型コロナウイルスを正しく恐れるため、都民の皆様の不安を解消し、一日も早く、平穏な日常を取り戻す。そのためにも様々な手段で迅速に、都民の皆さんに情報をお届けしてまいります。さて、この週末はですね、2日続けて感染者数が大幅に更新されてしまいました。新型コロナウイルス感染症の、今日の最新の状況でございますが、18時の時点で陽性者が83名となっております。

またあの、本日はですね、国によります緊急事態宣言の発令に向けての準備について、伝えられているところでございますけれども、この件についての都の取り組みや準備、そして都民の皆様へのお願いなど、詳しくはこのあと9時半から、夜の9時半から予定を致しております、都庁の記者会見場からお伝えをしたいと存じます。皆様にお伝えいたしておきたいこと、改めてございます。国によります緊急事態の宣言、発令されましても、食料品や医薬品などの生活必需品をお買い求めになるための外出は可能であります。お店もやっております、ご安心下さい。そして買いだめ、買い急ぎの必要はございません。それから勤務でありますけれども、在宅勤務をできるだけ活用して頂いて、通勤を最小にとどめていただきたい、その旨よろしくお願いいたします。その他詳細についてはこの後の夜9時半からの記者会見でお伝えすることといたします。さて今日は東京都医師会の会長でいらっしゃいます尾崎会長にお越しいただいております。先ほどあの、東京都の医師会独自で、医療的緊急事態宣言を発表されたばかりで、その足でこちらに駆けつけていただきました。都の医師会としての緊急事態宣言、その思いについてお聞かせください。

尾崎氏:はい、あの東京都のですね、コロナの感染者数が、土曜日118名、昨日が143名だったと思いますが、3ケタ台に乗ってしまったということに、私は3ケタになったらかなり危機的な状況だと思っておりまして、そういう流れで国の方が、緊急事態宣言をなかなか出してくれないということがありまして、私どもとしては、いやもう、医療的にはですね、かなり厳しい、切迫した状況だということで、今日、緊急事態宣言を、医療的緊急事態宣言を出させていただいたということでございます。

小池都知事:まあ、あの、病床数などですね、大変ご心配されている方も多いわけでございますけども、この、そういう中でですね、あのー、これからま、ちょうど明日からなんですけれども、えー、ホテルにですね、あのー、軽症者の方々を病院から宿泊療養と呼んでいますけれども、そちらに移行するということで、その際にですね、医療的なケア、大変重要であります。えー、東京都医師会に大変ご協力、連携をお願いしてるところなんですが、これについていかがでしょうか。

尾崎氏:はい、あのー、やはり病院ではなくて、宿泊施設に移るわけですので、そこに感染されてる方を一時入れていくということになりますので、やはり、そこに携わるスタッフの方は、やはり当然、非感染者でございますから、ゾーニングをはっきりして、感染してる人としてない人のはっきりとした区分けをしなければなりません。これについてはもう、東京都のいろんな専門家のそういう感染症対策の人、あるいは救急の人にアドバイスをいただきながら、実際に最初は、そういった方に入っていただいて、ゾーニングをして、区分けをしっかりして、体制を準備してるっていうとこでありますし、また、そこには、えー、看護師さん、保健師さんを中心に、日頃ですね、オンラインとか、電話で安否確認といいますか、状態がどうで、今日の体温はどうで、というようなことをしっかりやり取りながら、何か問題がある時には、きちっと担当の医師が相談に乗って対処するという仕組みをきちっと作ろうと思って今やっておりますし、もうすでに、ここ1~2週間の体制はしっかり整えてあります。で最初はやはり専門の先生に入っていただいて、軌道に乗ったら順次医師会の先生方にもお願いすると、そういう体制を今、作っております。

小池都知事:ありがとうございます。あの、軽症の方が急にこう、急変するということもありますので、えー、都の医師会の皆様方のご協力というのは、あのー、実際感染されて入院されている方にとっても安心につながりますし、ご家族も安心されると。そして都の病床数を確保するという意味でもですね、この、今回の療養、びょう、おー、おー、おー、宿泊療養ですね、これは非常に大きな役目を果たすものだと、このように思っております。そして先生ね、あのー、医療従事者の方々が、感染してしまうケースっていうのが、あの、多発しております。またそれが院内感染に繋がったりということですが、現場の方はどういう声が聞こえますでしょうか。

尾崎氏:そうなんですね、今まではこの方はコロナの疑いが強いという方が、病院に行って、そこのコロナ外来できちっと診て、そしてコロナ感染症に対応できる病床に入っていたわけですけども、最近は例えば骨折で入られたりとか、他の病気で入られたり、そういったケースで、実はコロナ感染があったというようなケースが相次いでいますので、そういった方が、院内感染を起こしてしまう。で、これにやはりあの、戦うためには、やはり、病院全体のドクター、あるいは看護師さん、そういったスタッフがですね、やはり標準的なマスクとか、手袋とか、そういうのをして、対応する状態にしなければいけないんですが、なかなか今そういったマスクとか、あの、そういったもの、あるいは、あの、感染症病棟でも、その、シールドとか、ガウンとか、そういうものがどこに聞いてもまあ、あと一か月持つか持たないかということがありますので、是非そういう緊急のですね、宣言が出た後には、知事に是非頼みたいことは、そういったところにマスクとか、いろんな防御具ですね、積極的に流せるような仕組みを作っていただきたいと思ってます。

小池都知事:あの東京都でも十分防護服のセットは、あの、準備をいたしておりますが、いわゆるガウンというのが、これまで対象に入ってなかった部分もあります。でもいずれにせよ、大変必要な、あの、また、身を守る用具でございますので、しっかりと整えていきたいと思っております。ありがとうございました。東京都医師会の会長、尾崎会長からお話を伺いました。またあの緊急事態の宣言についての動きが今日ございましたが、あの、改めて申し上げますと、詳細はこの後の記者会見で詳しくお伝えをしたいと存じます。

さて、今日はですね、補正予算、医療提供体制の強化などにかかります補正予算についてお伝えをしたいと思います。新型コロナウイルス感染症の感染拡大続いている深刻な状況を踏まえまして、医療体制の強化などにかかる、令和2年度の補正予算を取りまとめたという情報でございます。えー、具体的には、都内の患者さんの発生状況が高水準で推移しているということで、原則として6月までの、えー、医療提供体制を緊急に整備をするというものでございます。えー、加えまして学校の臨時休業への対応なども実施をするということでございます。第1にですね、外来診療体制の強化ということで、8億円の計上。これは新型コロナ外来、帰国者接触者外来の受入体制の強化になります。第2に民間検査の機関などを活用しまして、PCRの検査などの体制充実ということで、こちらも8億円であります。第3に、新型コロナウイルス感染症の患者受入体制の拡充、こちらが118億円。病床数合計4000床を確保するための、そのための費用で、予算でございます。また医療供給体制の逼迫に伴いまして、えー、無症状、軽症の方々1000名を受け入れるためのホテルなど、先ほどお伝えした、療養、おー、療養、えー、えー、療養、でございますけれども、宿泊療養でございます、すいません。こちらがですね、えー、1000名分でございますが、まずホテル等の施設の確保のための予算、受入は明日の4月7日から実際に始まります。

それから4番目が、あのいわゆるECMOですね、などの整備を加速させるための73億円。第5に学校臨時休業への対応で13億円。これはですね、学童クラブを午前中から開所する、そのような場合の運営費をですね、都独自で補助するという制度でございます。それから第6番目に、えー、この、失業される方が家を失ってしまうという方々の行き場がなくなる、そのための一時住宅の提供で12億円を計上をいたします。えー、以上が補正予算の内容でございますけれども、えー、現下の状況を踏まえて、今回は専決という方式がございます。これによって、この予算を確保して、直ちに実行をするというものでございます。えー、そして、昨日、一昨日と多くの商業施設、えー、そして飲食店の皆様方が営業自粛して頂いております。そして多くの都民の皆様にも不要不急の外出をお控えいただきました。えー、そして新型コロナウイルスの感染の防止の拡大、こちらにご協力をいただいているわけでございます。また、ウィークデーになりましたけれども、通勤等できるだけ在宅勤務等々で、えー、工夫していただきますよう、引き続きご不便、不自由なことが多いと思いますけれども、改めて申し上げます。これは命が関わっている問題でございます。何とかこの感染の拡大を抑えたい。そしてこの認識を、皆さんと共有して、一丸となってこの国難とも言える状況を乗り越えるべく、皆様お一人お一人のご協力、引き続きどうぞよろしくお願いを申し上げます。ご視聴、誠にありがとうございました。

以上 文字起こし㈱InStyle
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