4月24日 18時45分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿、東京都庁、都知事の小池です。ほぼ毎日18時45分から、新型コロナウイルスに関します東京都の最新情報、ライブでお届けしております。今日は金曜日ですから、この後19時15分から英語でも放送致します。1日も早く、平穏な日常を取り戻すために、東京都民の皆さんと共に、感染拡大ストップして参りましょう。え、今日の感染症に関しての最新の状況であります。陽性者数が、本日ちょっと多くなりました、161名です。そして、これまでの、今日はですね、その内訳が、濃厚接触者が86名、海外渡航歴は0です。それから、その他調査中が75となります。それから軽症者の宿泊施設への移動が、今日は27名、累計にいたしますと371名となります。え、そして退院者数ですけれども、今日の時点で952名で、にのぼっております。今日は、亡くなられた方、永寿病院関係の方も含んで6名となっております。ちょっとこちらに数字をまとめておりますので、少しご覧いただければ、このような現在の病床確保数2,000室、そして目標確保数が4,000室となっております。

さて、それではですね、あの、いよいよ明日からステイホーム週間が始まるわけでございますが、え、皆様がご自宅で過ごされる中で、新型コロナウイルスの特徴、予防についてさらに理解を深めていただきたいということで、今日は、国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫(おおまがりのりお)先生に、ビデオチャットを通じてお話を伺って参ります。先生、どうぞよろしくお願いいたします。え、大曲先生は国際感染症センターのセンター長でいらっしゃいます。まさに、治療の最前線で戦っておられるところ、ありがとうございます。さて、感染症、この感染拡大、どうやって防げるのか、どんな症状が出たら相談窓口に電話すべきなのか、身近な疑問について、お話をいただきたいと思います。え、そして大曲先生、あの、まずですね、よく仰っておられますのが、発熱があって、分かってから数日、早ければたった1日、いや数時間で容態はですね急変すると聞いているんですけども、この辺り、感染症の進行の特徴についてお話いただけますでしょうか。

大曲氏:はい、分かりました。この、新型コロナの感染症なんですけれども、ちょっと普通の風邪とはちょっと違います。普通の風邪は、3日程度で症状のピークが出て、その後よくなっていくんです。ただ、新型コロナの場合には、ピークがなかなか来ません。だらだらだらだらだらだらと続いていって、多くの方はそれが2週間程度でおさまります。ただ中には、20%程度なんですけれども、ちょうど症状が出て1週間前後から、悪くなってくる方がおられます。その悪くなるスピードは本当に数日の方もいらっしゃれば、知事が仰ったような数時間の方がいらっしゃいます。急に咳が出たり、急に熱が上がっってきたり、だるさがひどくなったりと、いう形で悪くなる方がいらっしゃいますので、そこは要注意だと思います。


小池都知事:はい、あの、ぜひ、このコロナウイルスというのが、本当に、何て言うんですかね、こう厄介な感染症だということだと、伺いました。それからですね、あの、感染が若い世代に広がっているわけですけれども、陽性患者さんのうち40歳代以下の方ってのが、全体の6割弱なんですね。で、この年代は、ま、社会人の方とか、学生さんがいらっしゃるわけですけど、改めてこの世代に対して、どういう対応が必要なのかお話いただけますでしょうか。

大曲氏:はい、あの、感染症、この感染症にかかりやすい、要は危険性、リスクの高い場というのはわかってます。いわゆる3密と言われるところです。それは閉ざされた空間で、お互いに非常に近い距離で、なおかつ、お話したり、歌を歌ったりと、いう場所にいると、感染するリスクが高いとと言われています。若い方はというのは、こういうところに実は好んで行かれるということが分かっています。集まりも多いでしょうし、宴会をしたりということもあるかもしれません。そういう場で移るということがあります。ですので、やはりここはですね、そういった場を避けるような、あの、ことを避けるような心がけを頂きたいと。ゴールデンウィークは、本当にお家にいていただいて、そういった人の集まりといったものを、とにかく避けていただく。3密を避けていただくということを、是非是非お願いしたいと思います。

小池都知事:はい、ま、連休ということでね、皆さん集まって、ま、コンパ、やりたい時期であるかと思いますけども、ここはオンライン飲み会ということでしょうか。はい。ありがとうございます。それから、どんな症状が出た場合にコロナウイルスを伺えばいいのか。まだ、あのとても自分はそうじゃないだろうかと、不安に思われる方も沢山いらっしゃるわけで、そこであの、東京都で、新型コロナ受診相談窓口を開設しています。で、新型コロナウイルスの症状が疑わしいと思われた時、え、診療を受けるべきかどうか、相談をお受けしているわけですね。で、どんな症状が出たら、この受診相談窓口に連絡すればいいのか。この辺のところ、先生、伺わせていただきます。

大曲氏:あの、一つやはり皆さん仰るのが、風邪だと思っていたら、ちょっと普通の風邪とは違うということを仰います。それはおそらく、熱が下がるまで時間がかかると。あるいは、なかなかおさまらない。咳といった症状がおさまらないということなんだと思います。そのような時が、私は、まず、相談するための一つのポイントではないかと思います。最近多いのは、そうした症状は軽いけれども、急に味がしなくなった、あるいは匂いがしなくなった、ということを仰って来られる方も結構いらっしゃいます。それも一つのポイント。もう一つは、特に高齢の方や持病がある方の場合は、熱が出たりして、これはちょっと違うと。普段と違うと思ったら、僕はすぐ相談されると、ことをお勧めしています。

小池都知事:はい え、普段と違うなと思った時に、お電話を、で、ご相談いただきたいと思います。それからですね、ま、あの、スーパーの方にはですね、3日に1度にしてくださいなどなど、お願いをして、え、3密をですね、避ける。そういったことをお訴えをしています。そういう時などはですね、この、商品を触ってまた元に戻したりしないようにとか、ま、例えば、あの、そういうことも気をつけて頂きたいんですが、消毒っていうのが、極めて重要かと思うんですね。どこまで消毒すべきかっていうお話、時々ま、問いとしてあるんですけども、この方法について、あの、手とか指、アルコール消毒、ほか、どうしたらいいのか、教えていただけますでしょうか。

大曲氏:はい、わかりました。まず、手に関して言いますと、アルコールを使うというのは確かに効果的なんですが、必ずしも手に入らない場合もあります。実はコロナウイルス、水と石鹸が一番いいと思います。要は石鹸を使った手洗いですね。あの、コロナウイルス、石鹸に非常に弱いんです。ということで、そこでしっかり手を洗っていただくと。あとは、ポイントは手を洗った後しっかり手を乾かすということですね。手荒れが起こって、手を洗う気がしなくなりますので、そこがポイントかなと思います。

小池都知事:なるほど、はい、ありがとうございます。もう、やはり、あの、原点に戻って、いかに手洗いをしっかり行うか。そしてその後はよく拭き取らないと、今度手洗いそのものが億劫になるというお話でありました。もう、大曲先生、もう24時間働いてらっしゃるんじゃないかと、心配しておりますけれども、どうぞ、あの、医療現場の皆さんにも、よろしくお伝えくださいませ。え、都民の命を守ってください。よろしくお願いします。ありがとうございました。

えー、ということですね、今日はホームステイ週間が始まるという、その前に、改めて、大曲先生に、コロナ、新型コロナウイルス感染症について、特徴、そしてその防ぎ方について伺いました。ありがとうございます。さて、新型コロナウイルス感染拡大防止に伴いまして、様々な職種の方に、営業の自粛など、ご協力いただいております。今日はですね、その中でも、文化、アート、芸術にスポットをあてまして、この文化、芸術の灯を絶やさないための緊急対策として、今回の補正予算で計上した事業をちょっとご紹介したいと思います。いま、多くの公演、イベント、延期、中止ということばかりで、続いておりますが、そうしますとですね、アーティストやクリエイタースタッフの方々の活躍の場がなくなっているのが現状です。

え、そこで、アーティストやクリエイターの方々が、創作意欲を失うことなく活動し続けられますように、芸術文化活動支援事業、これ、アートにエールを、アートにエールを、東京プロジェクトと名付けて進めてまいります。これはですね、個人や小人数のグループのアーティスト、クリエイターの皆さんから自由な発想で制作されました動画作品を幅広く募集をするというものであります。で、製作される場合も、3密を避けて頂いて、そして、5分から10分程度の動画作品をご提供いただいた方には、出演料の相当といたしまして、お一人10万円、1作品につき、上限100万円をお支払いするというものであります。で、プロとして活動しておられます音楽家、俳優さん、画家などのアーティストに加えて、演出家、音響さん、照明さんといったクリエイターやスタッフの方々も対象になります。で、えー、募集はですね、5月20日の水曜日から、動画で受け付けます。動画作品になります。で、サンプル動画はですね、すでにあの、東京動画のステイホーム週間コーナー、これ今日からスタートしてますけれども、そこでダイジェスト版が掲っかっておりますので、ご覧いただきたいと思いますが、ちょっと見てみましょうか。

≪動画が流れます≫


小池都知事:はい、ということで、製作も、なかなか良く、素晴らしい作品、ご覧いただいた、ぜひ、このような動画をですね、製作いただいて、そしてこの動画作品はWebでも配信します。都民の皆さんが、ご自宅で過ごす時間、少しでも楽しいものにしていただければと思っておりますので、どうぞ、え、文化アートにご関係の方々、ぜひご応募いただきたいと思います。

それから次に、連休を前にしまして、帰省や観光など計画されている方もいらっしゃると思います、が、改めて、観光目的での都内の移動、都外への移動、ぜひとも自粛をお願いしたい。え、西多摩地区の奥多摩町であるとか檜原村、そして伊豆諸島、小笠原諸島、ま、全ての町村、これらの町や村はですね、ま、観光の地域なんですね。そこをですね、苦渋の決断をされました。観光目的などの来訪は、お断りと、来訪自粛のお願いを出されたんですね。また、高尾山のケーブルカー、リフト。これも有名でありますけども、事業者のご協力を得て、運休となります。秋川流域のあきる野市など、観光地を抱えている自治体もありますが、観光施設の臨時休館を余儀なくされております。で、これらの地域の住民の皆様も大変心配されておられる。写真にもございますように、奥多摩町では、先週末、観光客用の駐車場が、非常に多くの車やバイクで溢れる状況になりました。え、こうした中で、奥多摩町、そして檜原村では、感染の拡大を防ぐために、今週末からこれらの駐車場、閉鎖されることとなりました。

また、あの、島嶼、島ですね、においては、ま、例年は、大型連休中は、大変多くの方々が島を訪れるわけですけども、定期航路、航空路、プレジャーボート、自家用機、えー、これらの、による来島につきましては、引き続き自粛をお願いをいたします。で、新型コロナウイルス感染拡大をストップ、そのために、どうするのか、不要不急なご訪問を自粛していただきますよう、改めて、強く、強く、お願いをいたします。ま、本当にね、多摩、島嶼地域は自然が溢れて、観光資源も豊富です。心癒される大変魅力的な地域でもありますが、この難局をみんなで乗り越えた後に、是非、お出かけを頂ければと思います。

え、さて、今日はですね、大変な応援団がこの東京都に現れてくださいました。え、最前線でウイルスと戦っておられる大曲先生のような医療従事者を支援しようということで、プロ野球、読売巨人軍の原監督、阿部二軍監督、そして坂本選手、丸選手、菅野選手、なんと合計5,000万円のご寄付をいただけることとなりました。大曲先生、ちょっとまだ写ってますから、あの、一言。

大曲氏:あの、本当にありがとうございます。あの、東京中の色んな医療機関で、使っていただければと思います。ありがとうございます。

小池都知事:ということで、5,000万円ご寄付頂くことに加えまして、読売巨人軍から、医療用などのマスク4万枚と、除菌シート3,000パック、ご寄贈いただけるということで、本当にありがとうございます。え、ご寄付いただいた資金、今後、都内の医療機関などで使用するマスクの購入等に、活用させていただく予定となっております。それから、監督と選手の皆様方から応援メッセージ動画も届いていますので、ちょっとこちらをご覧ください。

≪動画が流れます≫


動画:東京が今、大変なことになっています。我々で、何かできることはないか。医療関係者、医療機器、医療用品に、役に立ててもらおう。医療従事者の方に、感謝と敬意を込めて送ります。医療機関はじめ、色々な分野で、最前線で戦っている皆さんに、心から、感謝とエールを送りたいと思います。治療に携わる皆さんの懸命な働きを、一緒に応援していきましょう。大勢の感染者の命を守る戦いを続けている、医療スタッフの皆さんに、心から感謝します。コロナに負けずに、一緒に頑張りましょう。厳しい状況の、医療現場のために、少しでも力になっていきたいと思っています。皆さんもぜひ、支援の輪に加わってください。頑張ろう、東京。

小池都知事:はい、あの、大変あたたかいメッセージ、ありがとうございました。え、また読売巨人軍のスタッフの方々から、都民の皆さんが自宅でできる簡単なトレーニング法を撮影した動画も、後ほど、え、後日ですね、ご提供いただけるとのことであります。こちらも届き次第、東京動画のステイホーム週間コーナーなどに掲載を致しますので、お家で体を動かすこと、楽しんでいただきたいと思います。読売巨人軍の皆様、本当にありがとうございました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、この間、都民、企業、団体の皆様方からご寄付、マスクをはじめとした物資の寄贈など、支援が寄せられております。そうした状況を、踏まえまして、今回、守ろう東京、新型コロナ対策医療支援寄付金としまして、今回、口座を開設することといたしました。で、ご寄付いただいた資金につきましては、感染拡大防止のために最前線で力を尽くされる医療現場における物資の購入など、活用させていただきます。口座の開設、そして口座番号などの詳細、決まり次第、改めてお知らせ致します。宜しくお願いを申し上げます。皆でこの難局を乗り越えて参りましょう。

え、それからお知らせです。え、ステイホーム週間に向けまして、最後に一つ、ご案内でありますが、新型コロナウイルス対策としてやらなければならないことを覚えやすくするために、コロナ対策いろはかるたを、都民の皆様から募集致します。え、もう明後日締め切りになります。皆様のアイデア、お寄せいただきたいと思います。詳しくはステイホーム週間のポータルサイトの方でご紹介します。愛してる、家族のために、距離をあけ。帰らない、両親のため、地元には。などなど、あ・か・さ・た・な、あ・い・う・え・お、色々と考えていただければと思います。さあ、この難局を乗り越えるためには、感染拡大を防ぐことを自分事として考えていただく。医療に携わる方だけではありません。都民の皆さん、事業者の皆さん、全員で戦って参りましょう。で、都民、国民が一丸となって、えー、感染拡大、医療崩壊という最悪の事態を、防いで参りましょう。

そして、この番組終了後はですね、ステイホーム週間、の、ポータルサイトに、五木ひろしさん、あの五木ひろしさん、それから中畑清さん、あ、また巨人。それからラモス瑠偉さんからいただいた、応援動画、この後ご覧いただきます。さらに多くの方々も、続々とこの応援動画に掲載していただく予定となっております。是非ご覧いただき、また、この連休中は、外出したい気持ちグッとこらえて、お家で、過ごしてください。ステイホームです。ご自身の命、家族、大切な人、守って参りましょう。よろしくお願いします。ここ勝負どころ。さて、本日はステイホーム週間の、主旨いただいた、萩本欽一さんと香取慎吾さんにも、特別にご協力いただいたCMも出来上がっておりますので、こちらの方もご覧いただきます。ご視聴ありがとうございました。大曲先生、ありがとうございました。

≪動画が流れます≫


動画1:いつものゴールデンウィークと言われる、これからやってくるあの日は、ゴールデンステイホーム、ゴールデンステイホームと言う。変わった言葉にしやがった。前向きで実にいいよ。


動画2:家にいよう週間。それ伝わらない、江戸っ子は。いや、今のはいいじゃないですか。ステイホーム週間、あなたならどうする。そう、いいねえ。

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