4月5日 18時45分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿東京都庁、都知事の小池です。4月3日からほぼ毎日、18時45分から新型コロナウイルスに関します感染者の数や関係情報など、様々な情報をお届けするために東京都新型コロナウイルス感染症最新情報のライブ放送を始めました。毎週金曜日には英語でも放送いたします。東京都のホームページのサイト、東京動画をベースといたしまして、私自身がライブで配信を行ってまいります。新型コロナウイルスを正しく恐れるため、都民の皆様の不安を解消して、一日も早く、平穏な日常を取り戻すためにも、様々な手段で皆様方に、迅速に情報をお届けしてまいります。

さて、昨日、118件の感染者が確認されました。都内で初めての3桁、感染者が100名を超えております。新型コロナウイルス感染症の最新の状況をまとめておきます。昨日、土曜日の時点で陽性者数が118名、うち濃厚接触者36名、海外渡航歴のある方1名、そして、その他調査中81名でございました。そして今日、18時時点でございますけれども、陽性者数143名、うち濃厚接触者47名、海外渡航歴のある方が4名、そして、その他調査中という方々が92名となっております。本日も、昨日の感染者を超える、はるかに超える140名以上の感染者の数となりました。感染源が分からない方が増えている、その点が1つと、院内感染がさらに出てきている点、こちらも大変に気になるところでございます。さて今日は、厚生労働省のクラスター対策班で、感染状況を分析しておられます北海道大学の大学院の教授でいらっしゃる西浦博先生にお越しいただいております。先生、143人、昨日で118名でございますけども、この数字をどう分析されますか。

西浦氏:そうですね、依然として増加傾向が続いていて、特に50代よりも若い人たちで100名を超えています。特に20代と30代を足して70名と。若い人が多くて、そしてリンクの追えない人達が少しずつ増えているのが、大変気になっています。

小池都知事:感染爆発、重大局面ということで、何度もお伝えしているんですが、オーバーシュートという言葉が使われます。この状況はオーバーシュートと言えるんでしょうか。

西浦氏:今の時点では、感染者数が倍増するまでにちょうど5日間がかかっています。欧米でのオーバーシュートは、2日から3日に一度倍増するというペースなので、それよりも遅いのですけども、確実に指数関数的に感染者数が増加しているようです。

小池都知事:さて、そういう中で、都民の皆さんに更にお気をつけ頂くことも沢山あるかと思いますけれども、西浦先生の方から一言頂けますでしょうか。

西浦氏:今回孤発例といって、リンクの追えない感染者の方、というのが、また夜の街ですね、夜間から早朝にかけて開かれている接待飲食業の場所で曝露した人達がいると思いますので、引き続き、皆さんにおかれましては、夜も街で、できるだけ、これから新しい入学があったり異動があったりで、歓迎会とかで飲み会の機会もあるかもしれないと思うんですけれども、できるだけ接触を控えていただくよう協力を頂ければと思います。

小池都知事:ありがとうございます。北海道大学大学院の西浦教授からお話伺いました、ありがとうございました。皆さん、現時点で、都内の医療体制についてですが、一言で申し上げますと、しっかり確保されております。本日の時点で、都内病院で約1000床の確保ができております。一方で、医療現場では、人手不足による負担が大変になっております。そして、その負担を軽減するということで、明後日ですね、7日の火曜日から順次、軽症者の方には、今おられる病院から、ホテル等の宿泊施設にご移動いただくと、いうことであります。そして、より重症の方が、これによって病床を利用できるようになる、ということであります。また、多くの患者さんが発生した場合にですね、受入、搬送が円滑に進みますように、感染症医療の専門家や災害医療コーディネーター等からなります調整本部を新たに設置をいたします。それから外来診療についてでございますが、都の医師会と連携して、かかりつけ医が皆さんからのご相談に対応してくださる。それから新型コロナ外来を設置する医療機関での受診に直接つなげる体制も構築をいたしまして、現在77か所あります新型コロナ外来の拡充を図っていまいります。

さて、明日から1週間、また始まります。企業や事業主の皆様方には、テレワークへのご協力を重ねてお願いをしたいと思います。時間や場所にとらわれずに、柔軟に仕事ができるテレワークです。感染症等の拡大を防いで、事業の継続を図るための危機管理対策としても有効であります。この新型コロナウイルスによります、感染症への対応の機会を捉えて、テレワークの導入を加速させてていただきたいと思います。テレワークの導入拡大を図っておられる中堅、そして中小企業に対しては、事業継続緊急対策助成金を用意しております。これは、感染症拡大防止対策としてのテレワークを導入された場合、その機器やそれからソフトウエア等の導入経費を助成するというものでありまして、すでにご応募いただいている企業の数が、想定の倍どころではありません、20倍超えています。中小、零細の企業の皆さんもこのようにテレワークを始めておられる。また、テレワーク導入モデル体験事業も準備しております。

テレワークの導入を検討しておられる中堅、中小企業等を対象としまして、テレワークを体験できる機器の無償貸与、これによって、テレワークのメリットや効果を体験できる機会を提供するというものであります。もっとも、テレワークなんてうちじゃできないよ、そんな職種じゃないよ、という方もいらっしゃると思いますけれども、企業や経営者の皆様、このような制度の活用も、ぜひこの機会っていうか、何ていうんでしょうかね、コロナウイルスを克服するためにも、ご検討いただいて、ぜひともテレワークの推進に本気で、ご協力お願をいいたします。さて、今日日曜日、この後も夜の外出お控えいただく、そして皆様には、ご自宅でお過ごしいただくようにお願いいたします。今のキーワード、おウチにいましょう、Stay at Homeです。皆さん一人ひとりの行動がコロナウイルスの流行抑制には欠かせない。そしてまた、今週末は、感染拡大の防止に向けて、多くの商業施設や飲食店が営業を自粛するなど、企業や経営者の皆様方にもご協力をいただいております。感謝を申し上げたいと存じます。改めて申し上げますが、不要不急の外出、特に夜間の外出はお控えくださいますよう、お願いいたします。強くお願いいたします。そして、政府によります緊急事態宣言によって、法的な裏づけをもって、感染症拡大防止の政策が実施できるようになります。政府には、迅速で適切な判断を下されることを確信をしています。もう一度申し上げます。命がかかわっています。何とかこの感染拡大を抑えたい。そして、この認識を皆さんと共有して、一丸となって難局を乗り越えるべく、皆様お一人お一人のご協力、どうぞよろしくお願い申し上げます。

The English version of this latest information from the Tokyo Metropolitan Government will be aired every Friday evening from 7:15 PM.

皆様ご視聴ありがとうございました。

以上 文字起こし㈱InStyle
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