4月3日 18時45分頃 小池都知事 ライブ配信 文字起こし

小池都知事:こちらは新宿、東京都庁、知事の小池百合子でございます。今日からほぼ毎日、18時45分から新型コロナウイルスに関します感染者の数や関係情報等、様々な情報をお届けするために、この東京都新型コロナウイルス感染症最新情報のライブ放送を始めることにいたしました。東京都のホームページのサイト東京動画、こちらをベースにしまして、YouTubeやTikTokなどを通じまして、私自身がライブで発信を行います。正しく恐れるため、都民の皆様方の不安を解消して、一日も早く平穏な日常を取り戻す、そのために、様々な手段で迅速に情報をお届けしてまいります。

さて、今日の新型コロナウイルス感染症情報でありますけれども、本日の感染情報、4月3日金曜日、都民の皆様にお伝えする情報でございますけれども、陽性者数が89となりました。うち、濃厚接触者31名、そして海外の渡航歴のある方が3名、その他、現在調査中が55名となっております。そして、病床のほうは、今日の時点で確保しておりますのが750床になっています。さて、皆様がご心配の医療提供の体制についてでありますけれども、新型コロナウイルス感染症に対応できる病床、先ほど申し上げましたように現在約750床確保しております。そしてこの数を毎日、増やしておりまして、月曜までには900床を確保してまいります。昨日時点で628名の方が入院されておられます。その大半は無症状または軽症でいらっしゃるということから、これらの方々には、別の場所に移っていただくために、宿泊施設等の一時滞在施設を確保しております。これによって、より重症な方が病床を利用できるようになるということであります。

さて、都においてはですね、各局が迅速に、経済対策、こちらの方にも取り組んでいます。3月31日の時点では、厳しい経済環境ということもあって、新型コロナウイルスの緊急制度融資に1200億円、想定をはるかに超える額の申込がございました。それを受けて、直ちに令和元年度の補正予算、3月31日ですから、本当にギリギリです。追加の予算措置を発表して、これがセーフティネットとなると思います。そしてご活用いただければということであります。それから、国の方も4月7日に緊急経済対策を発表すると聞いております。都といたしまして、医療提供体制の確保など新型コロナウイルスの感染対策と、そして厳しい経済、企業、都民の皆様の生活の状況、これらを踏まえました大胆な経済対策などを柱といたしまして、これまでに第一弾、第二弾、第三弾を組んでまいりました、今度第四弾の対策を4月中に取りまとめる予定としておりました。でもそんな悠長なことも言ってられないぞと、いうこともあります。それで、ここを大幅に前倒し、4月15日を目途にして、緊急対策を公表できるように、各部局に指示をしたところです。

さて、今の深刻な状況を踏まえますとですね、これまでにリーマンショックもありました。東日本の大震災もありました、そのたびに緊急対策を組んできたわけですが、今回の対策は、これだけでは間に合わない、過去の例をはるかに超える過去最大規模の緊急対策が必要だと考えております。補正予算、そして予備費の活用など、これまでも都がなしうる手立てを総動員してまいりました。そして、都民の皆さんのご協力を得ながら、都庁の組織が全力で取り組むことで、この重大な局面を乗り切っていきたいと思います。どうぞ皆様、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

それから、先ほども少しふれましたけれども、軽症の方々が多いということでありまして、この新型コロナウイルスに感染された中で、軽症の皆様に、宿泊事業者と地元の自治体のご協力を得て、モデルケースとして来週中にも運用を開始をする。つまりホテルなどを有効に利用して、そしてそちらのほうにお移りいただくという目途が立ちましたのでお知らせしておきます。現在、健康管理の実施体制など、安心して滞在できるように、ひとつのモデルケースをこちらで作ってまいります。その調整を目下行っているところであります。よって、これからの運用状況も踏まえて、順次、一時滞在施設の確保を進めてまいります。それから、都民への皆様方へのMessengerでございます。考えてみれば、新年度がスタートしたばかりの時期です。例年だったら、歓迎会のシーズンですよね。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って、ご存知のように、3つの密、密閉、密集、密接、これを避けてください、ということをお願いしてまいりました。

特にですね、夜の、いわゆる歓楽街での感染拡大、これ厚生労働省の対策本部にクラスター班というチームがありますが、そこから指摘されたこと、これについてはすでにお伝えをしている通りなのですが、このクラスター班は、東京は感染経路が不明な症例、そのなかでも、接客を伴う飲食店の場で感染したことが疑われる事例等が多い、多発している、このことを指摘しています。そのことをクラスター班が分析している。こうした場については、感染リスクが高いと言われてます。この3つの密がより濃厚な形で重なる場であるとも指摘を受けたところです。こうしたことから、都民の皆様には、夜間の外出抑制を強くお願いをしてまいりました。特に若い方には、接客を伴います飲食店にいらっしゃることは当面お控えください。自粛していただきたい。そしてまた、明日は土曜日、明後日日曜日と週末になるわけですけれども、仕事がですね休みの方も多いと思います。皆様には、ご自宅で週末をお過ごしいただくよう、引き続き、お願いを申し上げます。

今、世界のキーワードはおうちにいましょう、Stay at Homeであります。とはいえ、ぜんぜん外に出て行かない、なんて無理かと思います。食料品など、生活必需品などをお買い求めになることもあるでしょう。普通にスーパーやコンビニなどでお買い物、これはOKでございます。それから、物資が足りなくなることはありません。慌てずに、人と人との距離をしっかりあけながら、レジが混雑したシーンも報道されていますけれども、人と人との距離をしっかりとあけながら、冷静な行動を心掛けていただきたいと思います。つまり、皆さん一人ひとりの行動がコロナウイルスの流行抑制には欠かせません。改めて申し上げますが、不要不急の外出、特に夜間の外出は、ぜひお控えいただきますよう、強くお願い申し上げます。感染爆発、重大局面という認識、皆様方と共有をしまして、東京が一丸となって難局を乗り越える。そのためにも、皆様お一人お一人の力をお寄せいただきますよう、どうぞよろしくお願いを申し上げます。

以上 文字起こし㈱InStyle
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