6月12日  18時00分頃 小池都知事 知事選出馬表明に関する会見 文字起こし

小池都知事:東京都知事、小池百合子でございます。知事選再出馬ということに、決意を固めました。今日は皆様方に、私の決意、これについてお話をさせていただきたいと思います。座ってお話しさせていただきます。今からちょうど、と言いましょうか、ほぼ4年前でございます。この場に座りまして、私の最初の4年前の、あの、東京都知事選への挑戦について、お話をさせていただきました。その時、まさに崖から飛び降りる決意だということで、東京都知事選へ挑んだわけでございます。結果として291万票という、お一人お一人のお力を頂いて、そしてほぼ4年間、私は東京都政に携わらせていただいたということでございます。

そして今回、再選出馬ということで、再出馬ということにあたりまして、同じ気持ちであります。また原点を思い出しながら、そしてまた、あの時何に挑戦をしていたのか、改めて思い起こすと同時に、やはり挑むからには、改めて私自身、その決意を皆様方にも、お示しをしなければならない。そして4年前の挑戦というのは、政党のご推薦もいただかず、そのままの形で崖から飛び降りたものでございます。そういう意味でも、改めて今回、政党の推薦は求めることなく、都民の皆様方のご指示を得るべく、この戦いに挑んで参りたいと存じます。

そして振り返りますと、熱い選挙戦でありましたが、最初は本当に一人で、また、その中で仲間がだんだん集まってきて、そしてサポートしてくださり、都民の皆さま方は、緑のものを手に持ちながら、街頭演説にお集まりを頂いた。振り返ってみますと、あの、夏の4年前の、あの夏の日、私の出発点、都政における出発点であったと思います。そしてこの思いは今も変わっておりません。この大東京、これを大改革していかなければならない。都民の皆さんと共に進めていく。私の4年前のコピーと言いましょうか、掲げました言葉は、都民が決める。都民と進める。というフレーズであります。

都民が決める。都民が進める。予算を編成する際に、私は都民の皆さんに、予算案を提案していただくという、そのようなまったく新しい方法を進めて参りました。これも都民が決める。都民と進める。という思いの表れでございます。また政党という立場ではなく、またその利害を求めるのではなく、都民の皆さんの利益、それを軸足において、まさに都民ファースト精神、都民ファーストの都政であるべきだということで、約4年間進めてきたところでございます。そして情報公開。これ一丁目一番地であります。そしてまた賢い支出。これにも徹底して参ったところでございます。そして掲げた言葉が東京大改革であります。


今回2期目に挑戦をするということ、でバージョンアップをさせて頂いて、東京大改革2.0。東京大改革2.0。これを旗に、東京の都民の皆様方にご審判をいただくと、そのような選挙戦を展開していきたいと考えております。また健全な議会との関係なども改革をして参りました。何よりも議会も女性の議員が多く増え、そして女性政策、私自身が進めてる女性政策を、議会との間でそれらをキャッチボールしながら、女性政策、子育て、こういった重要な政策も進めてきたわけでございます。都民ファーストの視点、そしてそれも人に焦点を当てた改革、メリハリのある予算措置を行ってきたものと、このように自負をいたしております。

また、人に焦点を当てていくということで、この4年間を振り返ってみますと、最初に取り掛かりましたのが待機児童対策でありました。結果としてここまで、何が起こっているかと申しますと、当時4年前の当時、8,466名待機児童がいらっしゃいましたけれども、今約2,000人位、4半世紀ぶりの減少になっております。つまり、この4年間で6,000人の待機児童が減った、減らしたということでございます。また子育てに関しましても、例えば小さな話かもしれませんけれども、液体ミルク、乳児用の液体ミルクという、皆さんがその当時、なんだそれはという話でございましたけれども、国内製造が始まって、今普通に売られるようにもなりました。これは災害備蓄品という観点からでもありますし、子育てを楽にするという観点もあります。もちろん母乳が一番であることは言うまでもありません。そして女性活躍の環境の整備に努めてまいりました。そのための社会インフラの整備、これも必要であったことから進めてまいりました。

そして、一昨日でございますけれども、今、喫緊の課題は何と言いましても、新型コロナウイルス対策、この一言に尽きるかと思います。そのための感染の拡大防止のための予算、こちらが5,832億円にのぼりますが、この補正予算が仕上がったということでございます。この間、休業要請などもし、また企業の皆さま方も、大変苦しみながらこの間過ごしてこられた。東京の経済は日本の経済と言い換えてもおかしくない。いえ、日本の経済を牽引する、その首都である東京の経済をより健康に戻して、そして国際的な競争の中で、成長戦略を進めていくというのは、まさしく喫緊の課題でございます。コロナ対策、昨日東京アラートを解除いたしました。また休業要請など、これまでのステップを2から3へと上げたところでございますが、コロナ対策、コロナウイルスとの戦いというのは終わったわけでは、決してありません。

これからがむしろ始まりかと思います。そのための第2波への備え、これを行っていく。また、この戦いに打ち勝たねば、これからのウィズコロナ、ポストコロナの東京を描ききれない。そういう意味で、選挙戦の間も、私自身が街頭で人が集まって密になるというよりは、オンラインによりますウィズコロナ、もしくはポストコロナの選挙を展開をしていきたいと考えております。そしてもちろん現職でございますので、公務を優先させていただきます。そのような選挙戦を進めてまいりたいと考えております。これからも身を切る改革として、私自身、知事給与、最初から半減させておりますので、現在も47都道府県の知事の報酬の最低の報酬で、今もつとめているところでございます。そしてまた、朝から晩までコロナ対策に奔走しているということを考えれば、ま、あの時給も一番低いのではないかというふうに思うわけでございます。


もう一度こちらお示しさせて頂きます。東京大改革2.0。これまで進めてきた4年間の東京大改革をさらに進めるという意味で、今回の出馬を決意を新たにしたところでございます。そしてまた、その柱といたしまして、3つご紹介をしておきます。まず、都民の命を守り稼ぐ東京の実現でございます。都民の命を守る。これはもちろんコロナ対策もございますし、がんの対策や、また高齢者の問題もございます。都民の命を守るというのは都知事として最優先の事項であると同時に、経済をしっかりとまたよみがえらせなければいけません。国際金融都市アジアの中で、少し凹んでいた東京でございますけれども、最近の調査では、アジアナンバーワンに、おかげさまでまた蘇ることができました。世界の国際金融市場も、大変今大きく荒れております。非常に読みづらい国際情勢にもなっているところでありますけれども、だからこそ、安全な都市、東京へということを呼びかける。国際金融都市は、またこれによって、稼ぐ東京を実現することになろうかと思います。また、コロナ対策、コロナの関連でですね大変厳しい経営に悩んでおられます皆様方、特に中小、零細企業の皆様方には、成立いたしました補正予算ですね、5,800億円にのぼる、これらを有効に活用していただいて、これからのビジネスを続けて頂けるような環境作りを、しっかりやっていきます。

人が輝く東京。これは先ほども申し上げましたように、女性、お子さん、高齢者、そして障がいを持った方々、人が輝いてこその東京であります。東京の資源、最大の資源というのはやはり人であります。人を中心とした予算編成をずっとこの間行って、それを実行して参りました。人が輝いてこそ東京が輝く。その政策をこれからも続けてまいります。それから最後、都民ファーストの視点での行財政改革、構造改革でございます。今回コロナ対策で、大変必要な資金がございました。そういう中でも、やはり東京の経済を動かしていかなければならない。そういう観点から、中小や零細企業をはじめとする皆さま方の支援に充てさせていただきました。身を切る改革も続けて参った結果、これまで5兆4000億ありました東京都の借金でございますが、これも事業の終期を設ける、終わりの期ですね、これを設けることによって3500億円、このお金をひねり出して参りまして、これらをあてている。そしてその借金5兆4000億円というのが、4兆8000億円にまで落とすことが、絞り込むことができました。これは都民一人当たり43万円の借金だったものが、これが9万円減りまして34万円となっております。これからも厳しい都の財政にはなりますけれども、その中でどのようにして予算を最大限生かして、東京を稼ぐことと、都民の懐もあったかくしていくのか、そのことに努めてまいりたいと考えております。


そしてコロナウイルスでございますけれども、新型コロナウイルス感染症対策として、第2波の備え、これをしっかりと行なって参ります。一言で申し上げますと、東京版のCDCを創設をしたいと考えております。これは建物という感覚ではなく、むしろ機能としてCDCを確保していきたいと思っております。これにはですね、PCRなどの検査体制の強化はもちろん、重症、軽症患者の医療体制の整備、そして病院や医療事業者、医療従事者へのサポートも強化していかなければならない。そして救急車ですね。救急搬送体制を強化する。マスクや消毒液など、衛生資材の備蓄なども、皆さんの不安のないようにしていきます。これが一番、この現在の、コロナウイルス対策でまだまだ進んでいない部分が、ワクチン。そして治療薬などの開発支援でございます。これを進めることによって、コロナ対策を、東京のコロナ対策を、しっかりと進めてまいりたいとこのように考えております。2期目の都知事選挙でございます。政党の推薦をいただかなかったわけではございますけれども、都民の皆さんとこの戦い打ち勝ち、そしてまた東京大改革バージョン2を進めていきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いを申し上げます。私からは以上でございます。

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