6月11日  21時10分頃 小池都知事 東京アラート解除に関する会見 文字起こし

小池都知事:ただいま東京都新型コロナウイルス対策本部会議が開かれました。今日で30回目になりました。そこで東京アラート、これを本日解除する、そしてまたロードマップにおけるステップをこの後、約3時間後になりますけれども、午前0時の段階で、ステップ2からステップ3に、2から3へと移行することを決定をいたしました。これまで都民の皆さんや事業者の皆さん、本当に色々ご協力を頂いたからこそ、ここまでたどり着いているということでございまして、改めて深く感謝申し上げたいと思います。それからステップ3へ移行するわけでございまして、これによって、いわゆる休業要請などですけれども、これは終了することになります。そして経済社会活動が、これによって全面的に営まれるという、新たな局面に入って参ります。今後、新型コロナウイルスと共に生きていく、ま、よく申し上げてますけれども、ウィズコロナの、新しいステージに入ったということで、ご認識いただければと存じます。

それから起こらないように皆様のご協力、引き続きお願いをしたいところですが、いざこの第2は来た時に、それに備えまして、適切な感染拡大防止策を講じていくということと、経済社会活動として都民活動、第2波を呼び込まないということを考えて、ご活動いただきたいと思います。こうした新たな対応に向けて、第2波に備えまして、検査、医療体制、こちらを構築してまいります。それから新しい日常を実践する、経済社会活動への支援、これに応える都庁組織にしてまいります。そしてそのことについて、ただいまの会議におきまして、各局に指示をしたところであります。改めてですけれども、また原点に戻って、都民の皆さんには、手洗いの励行、それからこれから暑くなりますから、マスクも熱中症のことも考えながら着用していただきたい。それからソーシャルディスタンスを確保すること。3つの密を避けた行動をすること。新しい日常なんだと。ウイズコロナの新しい日常ということ、いつも念頭に置きながら、日々の行動、活動をしていただければと思います。

それから事業者の皆さんですけれども、各業界でお決め頂いておりますガイドライン、これに沿ってですね、適切な感染防止対策をして頂きたい。そしてテレワーク、時差出勤、時差通勤など、一層の推進と定着を是非ともお願いをしたいと思います。これほど定着と言いましょうか、進んだことありませんでした。だからこそ、新しいコロナとともに、この時代、ウイズコロナの時代の働き方これをですね、ぜひ新しい日常として、定着をしていただきますように、経営者の皆さん、そして従業員の皆さん、それぞれ実践していただきたいと思います。私からは以上です。

記者:改めてこのタイミングで踏み切った理由を教えていただけますでしょうか。

小池都知事:もうひとえにですね、ずっとモニタリングは、5月15日から、あの、進めてきました。そして毎週2回、月曜日と木曜日、モニタリングの検討を行ってきて、今日が木曜日であります。ま、あの、今回はステップ3へと移行することはですね、今日の数字ですね、まず20人を切っている。それからリンクが追える。パーセンテージなど、3つの指標、モニタリングがですね、これ満たしている。それから医療体制も十分整っているなどなど、そういったまさしく総合的な判断材料が整っていた。そして専門家の皆様方からも、これは妥当だということで、ご意見も賜りました。そういったことから、今日のこの解除となりました。

記者:経済活動と感染拡大防止の両立ということがこれから求められていくと思いますが、一気に解除するとまた戻ることもあると思うんですが、都民にはどのように呼びかけていきたいと思いますか。

小池都知事:そうですね、あのー、都民の皆様方もですね、非常に慎重な方と、無頓着な方と、非常に幅広いんですね。どちらにも伝わるリスクコミュニケーションというのを、これからも続けていきたいと思っています。それもわかりやすくお伝えできるように工夫をしていきたいと思います。これで新しいフェーズに入った、このウィズコロナの局面だというお話しさせていただきましたけれども、これまでとはちょっと違うんだと。新しい日常、みんなで作るんだと。それによって感染の拡大を、これも体で感じられたと思いますけれども、防止していくんだということで、これまで自粛のお願いばかりしてきましたけれども、これからは自衛、自らを衛る、自衛の時代ではないか。自粛から自衛への局面ではないかと感じています。

記者:東京アラートの発動後、人出が増えたところもありました。東京アラートの効果について、改めて都知事としてどのようにお考えになったでしょうか。

小池都知事:東京アラート、これは一体どういうものかという話題にもなっておりました。そのことがアラートの意義を広めていくことにもなったかと思います。これによって皆さんがまだ警戒が続いているんだということをお感じいただいたからこそ、今日は例えば、数字も落ち着いてきてますし、あの、一つ、東京アラートの役目も果たしたのかなと思いましたが、中にはサンフランシスコのゴールデンゲートみたいだと言って、ずいぶん見物人が増えたと、逆じゃないかとお叱りの声も受けましたけれども、それだけ皆さんが、この赤い橋は一体何なんだと。ああそうか、感染症の問題、まだ残っていて警戒をしろということなんだと、ご理解いただければ、その意味は十分果たしたと思っています。

記者:ステップ2への移行は週末を挟みました。でも今回はなぜ即日になったのでしょうか。

小池都知事:今回は十分にガイドラインなど、それぞれの業界が準備をされてそしているということ。そしてまた、さらにステップ3への転換、移行ですけれども、業界によってはですね、国が18日、そして実際19日から始めるというガイドラインのー、この、若干時差がございます。それを活用していただくということで、即日ということにさせていただきました。

記者:現在新型コロナ対策があるということで、知事選への出馬の意向を示されてませんでしたが、明日会見があります。そこで表明するとか、時期について何かお考えはありますでしょうか。

小池都知事:明日は定例記者会見を行わせて頂きます。都政に関しての、まだまだたくさん多くの課題がございますので、それに邁進していきたいと、それにつきます。コロナ対策、新型コロナ対策というのはまだまだ、この続くわけで、新しい局面に入っても、次の第2波に備えてという準備もございますので、これらのことについては、引き続き進めてまいりたいと思っています。

記者:休業要請をかける段階では、国の方針とぶつかったこともあったかと思うんですけれども、今回、接待を伴う飲食店については政府の方針に従った。そこにはどんな理由があるのでしょうか。

小池都知事:まあ、あのー、規制をする時と緩和をする時の違いであります。この規制については、それぞれ現場の声なども、非常に国の考え方と最初の考え方、若干違いました。その点で、都として、その、現場の声を届けたということです。実際、業界によっては途中そのケアをする必要があるということで、都としての対応さもさせて頂いているところです。はい、ありがとうございました。

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